單元大綱

    • 海洋化学教科書(PDF)ダウンロード:https://repun-app.fish.hokudai.ac.jp/mod/folder/view.php?id=27034

    • 海水の密度表記(σ)     とても大事なこと!

      海水の密度は、1.020 g cm-31.030 g cm-3の範囲に収まっている。SI単位系にすると、1020 kg m-3 1030 kg m-3の範囲である。4℃純水の密度は1000 kg m-3だから、34‰程の塩類を含むことで2030 kg m-3ほど高密度化している。海水の密度(SI単位系)の千と百の位は、どんなことがあっても、[10]のまま変わらない。海洋学者は面倒くさがり屋だから、毎度同じことを記したくない。この千と百の位の[10]を取り払って密度を表記することにした。例えば、1026.7 kg m-3であれば26.7と表記する。何を意味するのか明示するため「σ」をつける。つまり。26.7σと表記する。密度26.7σであれば、1026.7 kg m-3である。この26.7σは、密度1026.7kg m-3との偏差なので、この密度表記を「密度アノマリ」と呼ぶ。本コースでは、単に「密度」と、混在して述べてしまっている。

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    • 補足(水輸送量の単位:スベルドラップ Sv

      海洋の水輸送量は大きな数字になる。そこで、1秒間に移動する水の量106 m31 Sv(スベルドラップ:106 m3/s)と短く言うことにしている。例えば、北大西洋高緯度域で形成される深層水は、15 Sv (15×106 m3/s)なので、これを年間量に換算すると、15×106 m3/s×1 yr×31,536,000 s = 473,000 km3/yr となる。これは、日本列島の面積くらいで表層1000 mまでの水が深層へ運ばれる量に相当する。近代海洋学の礎を築いたハラルド・スベルドラップ博士の功績を称えて、Svが単位名に採用されている。