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    • GLODAP(Global Ocean Data Analysis Project)は、世界中の海洋観測データを集めたデータセットです。炭素循環を始めとした海洋物質循環を解析するのに欠かせない、海洋化学のボトルデータ(サンプリングボトルで、鉛直採水して得たデータ)が豊富です。まずは、Web-odvのホームページに入って、Oceanカテゴリーから、GLODAPの最新版URLに飛ぼう。

       Web-ODVで鉛直断面図を描く方法(WOAのコース)に従って、GLODAPのデータの南北鉛直断面図を描こう。

    • 青い点々が観測点である。それら青点を含むように、大西洋を北極から南極の方まで、Section Defineをした。【Layout templates】から、【1: Section Window】を選んでZ-axisを塩分(Salinity)にした。

       塩分プロットのZ-axisのレンジは、デフォルトでは20~40と幅広すぎるので、プロットを右クリック【Properties】➡【Data】➡【Z-axis: Color bar settings】➡ Minimum: 34、Maximum: 38とした。 

      以下のような塩分分布図が描かれた。南極海の表層(左上)から低塩分水が南太平洋の中層に広がっている様子が見られる。

    • Z-axisを、全炭酸(TCARBN)にして、カラーバーのレンジを調整してやった。

    • 同様に、CFC-11(フロン11)の鉛直断面図を描いた。CFC-11は1940年代から人間が生産したフロンガスの一つで、対流圏や海水中では極めて安定(分解されない)である。1940年以前の大気および海水にはフロンガスは含まれない。北大西洋の高緯度域で表層の水が深層へ潜り込む場所から南に向かって、深層水中のフロンガス濃度が高くなっている。亜熱帯では1000 m付近までフロン濃度の高い分厚い表層水が形成されている。

      このように、生物地球化学的(基礎生産に伴う栄養塩消費、有機物分解に伴う栄養塩や二酸化炭素の再生など)な物質循環、生物作用を含まない物質循環(フロンを指標とする水循環)の様子を見ることができる。