章节大纲


    • ◆学部・学年混成の有志学生4グループによる最終プレゼンを実施しました。 
       Aグループ:斎藤綾乃、佐藤沙紀、田中弘務、田口壱星、波多野佑香:「骨の再生医療 ~水産と工学の視点から~」 
       Bグループ:平松幹浩、古宇田若季、向井紀子、本郷巧望:「プランクトンから海を探る」 
       Cグループ:寺田真窓、西脇侑希、市村大樹、シンソンホ、小田和輝:「持続可能なバイオマス活用+モンゴル」 
       Dグループ:井出悠仁、北浦優翔、杉田翔梧、高澤共生、谷山菜摘:「なぜ僕たちは研究をするのか」
       
      各グループの最終プレゼン及びアクティビティレポート、グループ活動実績をもとに審査を行い、次の通りに賞を決定しました。 

      ランスドオーシャン賞(大賞):「プランクトンから海を探る」Bグループ 
      審査員賞:「なぜ僕たちは研究するのか」Dグループ


    • ◆審査員・企画担当者からのコメント
      今もしもう一回人生をやり直せるなら、絶対研究者になりたいと思います。さっきも言いましたけど、ノーベル賞って僕らには全く分からない(予想できない)。数十年前に研究で得た成果が、今認められるっていう、(そのような後で認められる)価値っていうのを最近ようやく分かってきました。そういうステージに学生の皆さんがいることは、僕らからすればすごく羨ましいです。是非自分の気持ちに素直に、別にゴールはなくてもいいと思うので研究していっていただければ、数百年後の地球はまだ存続してるんじゃないかって思ってますので、勉強に励んでください。自分の人生のために思い切って、研究できる大学に(みなさん)いますので。北海道大学っていう入りたくても入れないです。そして素敵な教授陣がいるところにいるのを本当に幸せだと思ってこれから4年間、院も含めて6年間かもしれませんが期待しております。僕が今56歳ですけども、死ぬまでにノーベル賞であのときの学生だっていう風に出てくれたら、この場に携わせていただいたのがよかったなっていうふうに思いますので、これからもぜひ頑張ってください。 林直樹

      皆さんが先生方(研究者)にインタビューして、それから大学院生にもインタビューをして色々な話を聞いてきたということは、普通は経験しないことができてるわけです。非常に素晴らしいなという風に思いました。しかも多くのチームは一人の先生だけではなくて複数の先生に聞かれて、それを通して色んな先生(研究者)って何となく研究で繋がっているっていうのがわかったと思います。北大の中だけでもこれだけ繋がっている。さらに、それぞれの先生って各自が携わっている研究の学会に参加をしているので、その研究グループがあるわけです。そういうふうに他の学会とか他の大学も含めると、同じような研究をしている人、数珠繋がりになっている先生っていくらでもいて、そこをつなげていくと色々な研究が全部広がってきて、繋がってきて逆に何でもできるようになるという風に思います。そういうのが段々見えてくると、自分がどの辺にいるかっていうのが分かりながら、その中で自分の楽しいこと(研究)をやったらいいと思いますし、そういう人たち、それは別に研究者でなくても、仕事をする上でも、全体像の中で自分は今ここの仕事をしているっていうのが分かるっていうのはすごく大事なことだと思いますので、これからも意識してほしいなと思います。 加藤悟

      各チーム研究者を取材して、研究者像っていうのを触れることができたかと思います。私からも「研究って何なのか」とか「研究者は何で研究してるのか」っていうことを一つ話します。当たり前ですけど、研究って自然現象とか社会現象を観察して、何か不思議なことがある、それを理解しようといろいろ考える。できるだけそれを理解するための仮説を立てて、その仮説を検証するためにどういう実験が必要かっていうのを、計画して実験して検証する。仮説の通り行かないことの方が多いと思うのですが、行かなければ行かない理由でもう1回仮説を立て直して研究する。最後何かしら解釈をする。それを世界に発信する。大事なことは、プロセスの中に1つでもちっぽけでもいいので、世界初・世界一である要素を見出さなければなりません。それが本当の研究です。皆さんには研究者になって欲しいっていう気持ちはあるのですが、その研究者の研究者としての能力っていうのは、何も大学とかどこかの研究所とか、アカデミアの世界だけではないと思ってます。行政とか商売とか、どんな分野でも研究者としての能力っていうのが必要とされているはずです。何か物を売るにも、消費者が何でこれを買うのか?こうしたらもっと売れるはずだ!という仮説を立てて 実際にやってみて、それを繰り返してたくさん売っていくっていう部分があるはずです。北海道大学は研究者を養成する大学としての役割持ってると思うんですけど、その研究者としての能力を身につけた人を世界に輩出していくっていう、そういう目的でやってて。そういったことをみなさんにより身近に感じてもらう、高いレベルに持っていってもらいたいっていうことでこの取り組みを実施しました。皆さんこれから大学で学んで、研究に携わっていくことになると思いますが、そういうことをちょっと考えて取り組んでもらいたいなと思います。 大木淳之

      皆さんお疲れさまでした。6月末から急遽実施した企画でしたが、皆さんのご協力や頑張りで最終プレゼン・修了式まで持ってこれたと思います。机上や伝聞の課題ではなく、直接体験する中で課題や環境を捉えためにアクティビティプログラムを実施しましたし、研究者像を新たに捉えていただくため、研究の繋がりを考えてもらうために、研究者インタビューを敢行していただきました。皆さんのコメントや反応を見聞きすると確かな成果があったと確信します。研究や取り組みの繋がりを想像し、人との繋がりの中で困難な課題を解決していく。今はまだ繋がりの種を播いた段階なので、今後の皆さんの活動の中でぜひ継続してほしいと思います。皆さんがこのプログラムに取り組まれる中で、もっとこうして欲しいとか、こうしたらいいのにっていうのを思われたんじゃないかなと思います。真摯に受け止め、次の企画に生かしていきたいと思いますので、ぜひ後輩のためにアンケートの方にもお答えください。各グループに発表いただいたわけですが、お気づきのように審査に時間がかかりました。どのグループの発表を賞に選ぶかっていうのを本当に悩んで選びました。それぐらい、どれも拮抗していいプレゼンだったと言えるし、かつ、どれもまだまだ高めていける予知や可能性がある、ということだったのかなと思います。(ちなみに、中間報告での卓見要素を最終プレゼンに反映してないグループが複数あり、非常に勿体なかったです。)これから発表テーマのうちのいくつかを選んで、また皆さんと追加取材をしてちゃんとしたコンテンツにしていきたいという風に思いますので、また引き続きバランスドオーシャンとの繋がりを持って取り組んでいただければと思います。 山下俊介


      審査員:大木淳之[水産科学研究院 教育プログラム企画推進室長(バランスドオーシャン事業統括)・教授](審査員長)、加藤 悟[SDGs事業推進本部・教授]、林 直樹[株式会社 北海道宝島旅行社・副社長](学外審査員)、芳村 毅[水産科学研究院 教育プログラム企画推進室・准教授]、山下俊介[水産科学研究院 教育プログラム企画推進室・特任助教] 

    • プレゼン・受賞・受講後コメント:
      グループで、僕一人だけ二年生だったんですけどインタビューの時に39度熱が出て体調崩して行けなかったりとか。一年生みんなに支えられながらできてよかったなと思います。この場にいないんですけど向井さんがすごいスライド作りで頑張ってくださったのでありがとうと言っておきます。
      研究に対する関心?具体的にどのような研究が行われているか知れた。全く知らなかった研究を知れた。
      各教授が楽しそうに語っているのを見て、自分も打ち込める研究をしたいと思った。
      いろいろな研究があることを知ったので可能性が広がったように感じた。 
      実際に研究室などを見せてもらえて、研究というものがどのようなものが身近に感じることができた。
      アクティビティを通して実際に対面している問題などを知ることができた。 いろいろ研究について知る機会になって楽しかったです。ありがとうございました。
      今回いろんな先生方のお話聞いて、先生方の研究熱意だったりを知れて、自分もこれからどんな研究をしようかなって考えるきっかけになったのでとても楽しかったです。
      これまでこういう活動に積極的に参加することはなかったんですけれども、今回参加していろんな話を聞いたりだとか、知らない情報だったりが知れて参加してよかったなと思いました。 
      自分の好きなこと話せて、カヌーもできて、お菓子ももらえて最高のカリキュラムでした。
      教授に研究の話聞くこととかあまりなかったので貴重な体験・経験ができてよかったです。余談なんですけど、環境DNAで調べた結果、ネッシーってただのでかいウナギだったかもしれないらしいです。ありがとうございました。
      (どうやって好奇心を持った研究者を生み出していくか?という質疑)僕は水産学部ですが,水産生はみな魚オタクというか好奇心を持っていると思います。どうやってその好奇心を探るのか、というところで、この企画プログラムは良いと思いました。自分のやりたいことと研究室って結び付きにくいと最初は思っていました。でも、支笏湖に行って色んな話を聞いて,自分の好きな藻場との関係性があるなと分かってきたり、研究室に話を聞きに行って、その研究室自体は直接関係が無くても、ほかの研究室でこんなことやってたよとか,他の大学ではこんなのやってるよ、とか色々な話が聞けて、経験を積むごとに(好奇心に繋がる情報が)入って来る。敷かれたレールで研究室を探すのではなく、色々な人と関わりを持って色々な研究室と関わりを持つことで、自分の持っている好奇心と繋がる何かというのがどんどん見つかるんじゃないかな、と思いました。
    • ◆ギャラリーページ
      https://repun-app.fish.hokudai.ac.jp/course/view.php?id=1892
      プログラム振り返り用のギャラリーページです。左右の矢印クリックで複数写真が見られます。