有機物分類のキーワードと特徴づけるサイズ

 第2.1章(有機物)のキーワードは、「溶存」、「粒子態」、「重力落下」、「凝集」、「ガス化」、そして、これらを特徴づける「サイズ」です。海水中での物質の移動を考えるには、その物質のサイズが決定的な意味をもちます。海水中の物質サイズを変える最大の要因は、生物の作用です。海水中の物質が生物に同化されれば、粒子態になり、食物連鎖で高次捕食者に食われれば、巨大化します。死骸や糞粒を微生物が分解すれば、いずれ溶存態に戻ります。海水中での物質移動は、有機物を中心に考えると理解しやすい。有機物とは、「生物に由来する炭素化合物」と定義されます。(ただし、炭素の単体や、炭酸塩鉱物、二酸化炭素をのぞく) これには、いま生きている物、排泄物や死骸、それらの分解・変質が進んだ物を含みます。まずは、有機物の種類を生物体と非生物体にわけてから、サイズで区分しましょう。


概要

  • 物質のサイズにより、物質の存在形態である、「溶存」、「粒子態」、「重力落下」、「凝集」、「ガス化」が決まり、物質移動を決めます。
  • 海洋中の物質のほとんどは、生物作用を受けます。ほとんどの元素は有機物に含まれます。
  • 有機物の動きから、海洋での物質輸送、物質循環を把握しましょう。





Last modified: Friday, 1 May 2020, 3:26 PM