概要

第1章では、海水の移動を把握するためには水温と塩分の分布(T-S分布)を調べることが大事で、補足欄では、魚の移動も大よそT-S分布に一致することにもふれました。本章では、魚の移動よりもずっとミクロな移動、全海洋をゆっくりではあるけれど、ダイナミックに移動する物質輸送の話しをします。

 海洋観測では、船からCTD-ニスキン採水装置を降下させて、水温や塩分、クロロフィル蛍光を連続でセンサー計測します。また、目的深度の水をニスキン採水器で採取して、化学分析や生物計測に用います(下のイメージ図参照)。1回だけの深度別採水から得られる情報は断片的ですが、このような鉛直観測を水平的に密に行えば海洋パラメタの鉛直断面が得られ、毎月or季節毎に観測すれば時系列分布が得られます。



Last modified: Friday, 1 May 2020, 11:59 AM