北太平洋深層水

 各大洋を北上する底層水は、海底から熱を少しずつもらいながら温度が上昇し、上層の水と混合して厚みを増します。南極底層水が北太平洋中緯度まで至るころには、元々の底層水とは違った性質になっています(プラス0.6~1℃昇温)。その若干低密度化した水を北太平洋深層水と呼んでいます(下図参照)。



北太平洋深層水は南極底層水の上に乗っかるように南下するので、深層といっても、場所によっては、深層水と、さらにその下の底層水に分けることができます。

※ 上の図では、北太平洋深層水が南下する様子が描かれています。自然界に存在する放射性炭素同位体の分布を調べると、最も古い水(北太平洋深層水の特徴)が太平洋の赤道を超える様子が捉えられているからです。深層水が全て南下するのではありません。途中で上層の水と混ざりながら南下すると考えられています。(放射性炭素同位体の説明は、「海洋の有機物」の章にて説明します)


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北太平洋深層水(まとめ)

太平洋の底を這って北上してきた南極底層水が、海底から熱をもらって、1℃ほど昇温

 → 上層の水と混ざり厚みを増す

  → 北太平洋の高緯度域で北太平洋深層水と呼ばれる水になり、浮上

   → 北太平洋深層水が南下する。南下の途中で、上層の水と混ざる。

    → 上層の水と混ざりながら、表層へもたらされる

    → 南下を続けて南半球まで運ばれる

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Last modified: Sunday, 19 April 2020, 6:15 AM