有機炭素の測定
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DOM(溶存有機物)の重量濃度を知るには、化学処理や熱処理により海水から無機物を分別してから、残渣物(有機物)の重量を測る方法があります。重量測定は単純そうですが、水分を除く必要があること、フィルター重量に比べて粒子重量がかなり小さいので、精度よく測定することが困難です。かなり面倒くさい作業になります。
DOC濃度(溶存有機物の炭素濃度)を調べるのであれば、水試料から無機炭酸を取り除いて、有機物を燃焼して発生した二酸化炭素濃度を測定すればよいです。。白金触媒を使って高温燃焼することで、DOC濃度測定の精度が向上して、近年、海洋のDOC分布が明らかになってきました。
下に、海水中の炭素成分をフィルター処理と化学処理をしながら測定する方法を示します。この手順はよく理解しておいてください。
【溶存有機炭素の計測手順】
① 海水をろ過して、粒子態と溶存態を分けます
② 溶存態に酸を添加して、炭酸成分を除きます(炭酸成分を測るときは、炭酸発生量を測定)
③ 溶存態を高速加熱して有機炭素を燃焼します。
④ 燃焼して発生した二酸化炭素の濃度を測定します
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